知的システム計画学研究室では, 高度情報化社会(ICT 時代)におけるオートメーションを支える科学と工学の進展を目的として,サプライチェーンマネジメント, スケジューリング,システム最適化, ロボティクスなどの知的システム計画に関する基礎理論と工学応用を目指して,これらに基づいた新しいモデリング,最適化手法,人工知能手法, 高速アルゴリズムの開発と大規模システムのモデル化, 解析, 診断, 安全かつ最適化なシステム管理運用に関する研究を行っています。

 また,原子力発電所などの原子力関連施設や病院などの医療施設,大学や研究所などの放射性同位元素(RI)を用いる研究施設から発生する放射性廃棄物の安全な地中処分について,地中での人工バリアの特性や長期挙動などの工学技術の信頼性向上,廃棄物から漏洩した後の放射性核種の人工バリアや地中での移動などの安全評価技術の高度化に関する研究を行うと共に,2011年(H23年)3月に発生した福島第一原子力発電所事故により汚染された環境中での放射性物質(特に放射性セシウム)の移動挙動などの環境動態に関する研究,放射線の遮蔽や空間線量率の解析,被曝線量解析などの放射線安全に関する研究を行っています。更に,工学技術・安全評価技術,環境動態,放射線安全に関する設計・解析評価システムの研究・開発も併せて行っています。

 具体的には, ロボティクス・オートメーション,人工知能における知的システム計画に関する研究グループと放射性廃棄処分システム,環境動態,放射線安全などのエネルギー環境システムに関する研究グループの2つのグループに分かれて研究を行っています。

知的システム計画(Intelligent Systems Optimization)に関する研究グループでは

・移動ロボットの経路計画(ロボティクス)

・スケジューリング(離散最適化)

・離散事象システムの最適化(オートメーション科学)

・サプライチェーンマネジメント(プロセスシステム、生産システム)

エネルギー環境システム(Energy and Environmental Systems)に関する研究グループでは

・放射性廃棄処分システム(特に高レベル放射性廃棄物における工学技術や安全評価技術など)

・環境動態(原発事故により汚染された環境中での放射性物質の移動挙動など)

・放射線安全(放射性物質の移動と連動した空間線量率解析、遮蔽解析、被曝解析、線量率解析など)

・設計・解析評価システム(放射性廃棄物処分システムの工学技術・安全評価技術、環境動態、放射線安全)

に関する研究を行っています。